ミクロ組織行動論

『ミクロ組織行動論』
テキスト:二村敏子編 『現代ミクロ組織論』 有斐閣、 2004年
 組織行動論(organizational behavior)の授業、「(組織の行動ではなく)組織にいる人間の行動」が対象である、テキストの目次からのキーワードでは、モチベーション、リーダーシップ、ラーニング、キャリアなどがテーマとなる.MBA基本科目で言えば、人的資源管理(HRM)に含まれるのであろうか.
 授業はテキストに沿って毎回1章毎に担当者がレジュメを作成・配布、内容を説明し、先生が補足説明する形式ですすめられる.担当者は各回、参考資料が指定されているので、その文献を図書館などから借りてくるなどし、出席者の人数分をコピー&配布せねばならない.その他の出席者は予習代わりに毎回予め設定された章ごとの設問に回答する形でのレポートの作成、提出が宿題となっている.宿題をやっていないと、つまり自分の考えをまとめてから授業中にのぞまないと、授業中に見を求められた時に非常にバツの悪いことになる.
 また、レポートは毎回、赤ペンによる添削がされて返ってくるが、内容に対するコメントだけでなく、細かな日本語の間違いへの指摘もされている.私のような社会人は、どうしても箇条書き、図混じりの文書を書く癖が付いているのだが、それを日本語の文章で正確に書かねばならず、修士論文を書くための訓練となっている.(←これも先生から指摘されたことである)
 社会人学生に対しては、「なぜここに勉強しに来ているのか考えろ」と機会ある毎にいわれる.多分、レポートの内容に「社会人(企業人)としての自分の考え」が反映されていない、ときにこのような指摘がされていると思う.