集中講義終了

2つ採っている集中講義のうち1つめが終わった.
『組織イノベーション』(集中講義)
テキスト:イノベーションと組織選択
夏休み期間中に設定されている集中講義の1つで、4日間、全15コマで2単位であった.
(この講義は課題レポート等はなし)
レギュラーの授業と異なり1限目から開始されるので、仕事は夏休みを取得して参加した.
本講義の先生は岡山大ではなく横浜国大の田中先生であるが、集中講義の講師は他の大学から来ていただいているケースが多い様子である.受講者は一般の学生もいるのかと思ったが、いつもの社会人と留学生でレギュラー授業と変わらない顔ぶれであった.もともとレギュラーの授業がとりにくい社会人向けに単位を揃えさせるための企画的意味合いの強い授業なのかもしれない.
授業内容であるが、概略以下のようなトピックであった.
・既存の経営論、ロジックは「目的の先行性の仮定」に成り立っているが、イノベーションを説明できないことが多い.
 ニーズ⇔技術開発、目的⇔戦略
そこで、「問題と解の独立性」を導入する.
・組織とは何なのか、その機能は何なのか、不確実性の吸収とは?
 ホイール型、サークル型の情報の流れ、パフォーマンスの違い、担当者とリーダの役割の違い(情報の要約と具体化)
・ビジネスにおける問題はどのようにして解決されるのか?
 「ゲートキーパー」の存在、フォーマル/インフォーマル組織のオーバーラップ
・戦略はどのようにして立案されるのか
 環境変化の早い中では「戦略は立てたら棚に上げておく」
 戦略があたらない時、たまたまうまく行ったような「芽」を捨てないで残しておく
 ⇒ 問題と解のゴミ箱モデル ⇒ 創発的な戦略がよい

レギュラーの授業も良いが、ひとつのテーマについてまとまって勉強、考える事ができるのも普段困難であるので良い機会であった.