ゼミ#3

 今回の組織倫理の授業は他大学からS藤先生を招いての講義.東海村のJCOの臨界事故の事例を元にだんだんとルールから逸脱していくメカニズムを学ぶ.安全活動という視点でみると職場でも常日頃とりあげられる問題である.ヒューマンエラーのパターンを分類すると、行為の失敗と、計画の失敗に分けられる.計画の失敗はさらに、ルールがすでに現実とマッチしていない、問題活動に対して計画が間違っている場合がある.JCOの例ではルールと実践の不整合、効率化の圧力、コミュニケーションの不備が指摘された.
 午後からはS藤先生にも参加していただいてのゼミで修論の途中報告の3回目.研究の中でアーキテクチャー論のインターフェースの齟齬という視点を挙げたが、"情報の整合性"と"調整機能"が自分の中で整理されていないまま言葉を使っていたので再考.また事例としている企業の部分最適、インターフェース齟齬の実際の様子を記述する.従来の自然科学アプローチの限界を示す.来週は専攻全体の研究の中間報告会.
 ゼミ終了後、岡山駅近くで夕食会.S籐先生は私が卒業した高校と塀一枚のお隣の大学にお勤め.地元では彼氏・彼女にするならこの大学といわれるお洒落なイメージ、ブランドを持っているのだが、傍から見るのと中はまた違うらしい.外資企業の成果主義の副作用の話など聞かせていただいた.F井先生、S籐先生が研究テーマに対する面白いと感じるツボが同じというのは興味深かった、笑).